ラーメン雑感 11・12

単なる「労働」としてラーメンづくりに関わって欲しくない・・・

たとえば、最もキツい仕込み、掃除、そうした仕事は、私自らすべきであると考えている。
深夜、早朝の仕込みに、たまには参加する若者もいる。店の掃除も。ただ、継続してそれらを行わすことにこそ、意味
がある。が、誰も、そこまでは関わろうとはしない。
お客様を喜ばせたいという単純な想い、そして、そこにこそ見出せる仕事の喜びを感じて欲しい。仕込みのピークは
早朝にあり、玄では、11個のバーナーが全開になるタイミング。これは、はっきり言って、熱地獄。この仕事と「労働」
として向き合えば、文句が出るだけ。だが、今日も、お客様を感動させたいという想いで、その日の素材と向き合え
ば、スリリングで楽しい仕事であることを実感できるに違いない。

感性
ラーメン屋の成功のカギ、その最大のポイントは、やはり、「感性」ということになる。
素材選び、仕込み、接客、スタッフ教育・・・、店に関わるすべての事柄を、頭で捉え、管理しようとするのは、不可能
である。
その日、その日のスープの状態、お客雅の状態、スタッフの精神状態・・・。あらゆるコトを、店全体の空気を、常に、
自身の身体全体で捉えていないと、瞬時の微妙な変化には気付かないし、もちろん、瞬時の対応も不可能である。
  


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